怒りの日
- Shinichi Matsumoto

- 7月17日
- 読了時間: 1分

きょうは朝から空が雲に覆われていた。昼食を作ろうとキッチンに立ち、白菜を刻んでいるとベランダから大光量のストロボを焚かれたような白い光が入ってきた。間髪入れず、何か巨大なものが破裂し、裂けてしまったかのような激しい雷鳴が聞こえる。何の予兆もなくこんなふうに最大級の雷が近くに落ちることはあまりないので驚いた。すると、自室にいた妻が歓喜の声をあげた。妻はむかしから安全な場所で雷を見たり雷鳴を聞いたりするのが大好きなのだ。さらに気分を上げるためにLEDの蝋燭をつけ、ヴェルディの「怒りの日」を流しはじめた。私はそれを聴きながら、魚肉ソーセージと白菜とポーチドエッグを具材にした即席ラーメンを食べた。しばらく続いた激しい雷雨を妻は暗がりのなかに潜む魔王のごとく堪能し、雨が落ち着くと満足そうな顔でこちらにやってきた。



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